65歳のがん治療日記 ~余命半年。それでも私は幸せだった~
河本勝昭さんは、2010年1月にスキルス胃がんのために亡くなりましたが、彼の冷静で率直なブログでの闘病記はたくさんの読者に応援されていました。
- 著者:河本勝昭
- 序文:岸本葉子
- 出版社:佼成出版社
- 頁数:333ページ
- ISBN:978-4333024445
- 発売日:2010年4月
- 定価:1,512円
私も、彼のブログの愛読者で、ほぼ毎日更新される闘病の様子に、一喜一憂していたものです。
河本さんは、自分の病気や治療のことをよく調べ理解していたので、自分の生き方に合った治療法を選んで、納得できる道を進んで行かれました。
河本さんは、アマチュアの小説家でもあったので、言葉の選び方が的確でとても分かりやすい文章です。 これまでの人生を、家庭も仕事も大事にして生きてきた、そしてまだ十分な余力を残したままの60代半ばの大人の男性の、実にまともな参考になる闘病記です。
新しい化学療法・温熱療法・低濃度の抗がん剤を使用する「休眠療法」・自己リンパ球を使っての免疫療法など、さまざまな治療法を模索しながら、標準治療では延命も難しいスキルス胃がんを1年半乗り切って立派に人生を終えられました。
本著はHPデジタル文学館・かわもと文庫での闘病記が本になったものです。(2013年9月25日から息子さんがブログ明日の風として引き継がれています)