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春菜のおくりもの ~わが子を亡くした人たちへ~

春菜のおくりもの本画像
  • 共著:高松真理子+波多江伸子
  • 出版社:梓書院
  • 頁数:253ページ
  • ISBN-13:978-4870351394
  • 発売日:2000年6月20日
  • 定価:1,543円
3歳の娘を脳腫瘍で亡くした高松真理子さんとの往復書簡を中心に、波多江伸子が構成した子どもの死と家族の物語。

真理子さんは、春菜ちゃんを看取ったあと、自分も脳梗塞で倒れ、左半身まひになります。中学校の美術教師としての仕事も休職を余儀なくされ、追いつめられた日々ですが、夫や両親、子どもたちに支えられて少しずつ「不運のてんこ盛り」みたいな人生を元来の元気さで受け容れていく過程に、読者は救われます。

小児がんの子どもを持つ親の感情を余すところなく伝える高松さんの芸術家の魂がこもった力強い文体を生かしたい、彼女の独自の感性を伝えたいと、私はなるだけ控えめで客観的な立場で全体を構成してみました。

表紙は、春菜ちゃんが好きだったうさぎのオルゴールを、真理子さんが描いたもの。
小児がんの支援活動をしているリンクタグ佐藤律子さんの公式サイト(種まく子どもたちの著者)には次のような紹介文が掲載されました(一部抜粋)。

体験談集はそれぞれに切なく、こころのこもったものが多いけれど、 この『春菜のおくりもの』はその中でも特に私の心に響く一冊。 愛娘春菜ちゃんの死をいのちをかけて怒り、悲しむ真理子さん。 帝王切開を2度経験しているにもかかわらず、3人目を命がけで出産。
生まれてきた子を抱いて、春菜ちゃんとは違う感触に“あんたを春菜ちゃんの代わりにしようとしてごめんね…”と泣きながらわびる。 彼女を支える夫・徹也さんとの会話もしみじみといい。
波多江伸子さんの温かく、客観的な文章。双方の魅力かもしれない。 重いけれど、幾度となく読み返した一冊。“メイク・ア・ウィッシュ”や子どもを亡くした親の会の情報が掲載されているのも、嬉しいと。

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